ときわにんにくの誕生
元々、青森県津軽地方では珍しい作物だったにんにく。
農業試験場から種を譲り受けて、健康食品として栽培したことから始まり、昭和44年頃に出荷が始まりました。
最初は青森県弘前市(旧岩木町)で昔から栽培されていたというピンク色系統の品種も栽培されていましたが、
市場では白色の方が好まれたため、福地種という品種を作ることが多くなっていきました。
生の状態では日持ちがしないにんにくを保存ができる程度まで乾燥させる方法に当初は苦慮しましたが、乾燥施設、冷蔵施設と栽培環境も整っていくと年々、高い評価が安定して得られるようになり、氷温貯蔵された「ときわにんにく」というブランドとして知られるようになりました。
常盤地域で作られる理由
砂・粘土・火山灰などの物質からなる第4紀沖積層という地質と言われている常盤地域は農業に適した肥沃な土壌だと言われています。また、常盤地域はほとんどが平地のため、まんべんなく太陽光が当たり、風通しも水はけも良いのが特長です。品質が揃う事が重要視されるにんにくの栽培には、平地で気候条件もバラつきが少ない、常盤地域の気候と地質がぴったりなのです。
高品質の秘密
にんにくの品質は、冬の寒さ(低温)が一定期間あり、にんにくが休眠できる事が重要とされています。鱗片の大きさが揃い、実入りのしっかりとしたにんにくを作るのには、品種ごとに異なるこの休眠期間と気候との見極めが必要です。また、自身の成分が強いにんにくは、その成分を作り出すために土の栄養分が豊富でないといけません。高品質である理由は、元々備わった地質の良さとにんにくにあった気候などの生育環境が揃っていること、そして常盤地域の地により定着するようにと、栽培方法を改良し続けてきた生産者の努力によるものです。