アスパラガス栽培の始まり
もともと、観賞用として日本に導入されたアスパラガス。一般的に食用としてまだ普及していなかった時代にアスパラガスに着目し、昭和54年に旧常盤村で生産組合が設立した事に始まり、今では、青森県内でも有数の産地となりました。まだあまり知られていなかったアスパラガスの栽培方法を、少しずつ確立し、良いものが採れるように工夫を重ねて来ました。また、安定して高い品質の物が収穫できるよう、品種の選定を行い、味の評判も良い、ウェルカムという品種をメインで栽培しています。栽培方法の確立や品種の選定を経て、藤崎町の農産物ブランドとなったアスパラガスは、旬の時期には直売所の一番人気商品となっています。
適地適作
アスパラガスの味わいを左右すると言われているデンプン。日中、太陽を浴びて活発に光合成を行い、デンプンを蓄積すると言われています。夜は日中に作り出したデンプンを消費しながら呼吸をすると言われていますが、夜の
気温が低いほど呼吸が抑えられ、デンプンが消費されない為、アスパラガスは冷涼な気候が合っています。
気温が高くなる季節も、夜は冷え込むことが多い青森県は、年間を通して冷涼な気候だと言われることと、平坦な農地が続く藤崎町はまんべんなく光合成できる環境であることから、アスパラガスが美味しく育つのに適した場所です。
厳しい出荷基準
アスパラガスは収穫後の呼吸量が多く、自分自身のエネルギーを消費しやすい性質があります。また、収穫後も成長を続けようとする力で、光の方向へ伸びようとし、エネルギーを消費するため、収穫後に働く力は味の劣化につながります。収穫後にエネルギーを消費しているアスパラガスは穂先が極端に開いていたり、全体が曲がっていたりと、見た目に表れます。藤崎町のアスパラガスは、この味わいと比例する見た目を厳しくチェックし出荷基準(JA)を定めています。他地域と比べても厳しい出荷基準をクリアしている事が高品質の証なのです。